売り手市場とか買い手市場とかの言葉は必ずしもアテにならない
「今年の就活は売り手市場で~」なんて言葉をニュースで聞くと、わたしは非常にモヤモヤする。
だって正直、就活生的にはそれあんまり関係なくない?
ということで、わたしのモヤモヤを言語化してみることにした。
そもそも売り手市場とか買い手市場って何?
まあぶっちゃけ、昔はそんな言葉なかったんじゃないかなって思う訳だが。
ザックリ言うとこういうこと。
売り手市場=仕事が欲しい人の数<人手の欲しい企業の数
買い手市場=仕事が欲しい人の数>人手の欲しい企業の数
まあなので単純に言うと、売り手市場のときは就活が楽だし、買い手市場のときは就活が大変。
ってことになってる。
マスコミが言ってることは鵜呑みにするべからず
ニュースとかでよく「就活が売り手市場」とか聞くかもしれない。けれど就活生は特に、それを鵜呑みにしないほうが良い。
理由は2つある。
- 田舎には関係ない
- 人は欲しいが誰でも良い訳ではない
まず、1つ目。
田舎には仕事がない。何故なら会社がないから。
僅かに会社や店があっても、そう簡単に人が辞めないので、募集も滅多になかったりする。まさに「そこに無いなら無いですね」状態。
県単位で見ても、都会県と田舎県では仕事の数が全然違う。
そんな状況では、売り手も買い手も関係ない。地元での就職を目指す人は、とりあえずそこに存在する会社を志望していくしかないのだ。
そして2つ目。
売り手市場になると、企業は人が欲しい。
しかし企業の側も結構ワガママで、可能な限り優秀な人が良い。
なので「人が足りない」と言いながらも、応募者を書類で落とすようなことをする。
つまり、売り手市場でウハウハになれるのは優秀な者のみであり、そうじゃない人には大して恩恵はないのである。
ただし、「若くて経験があって即戦力になる人が欲しい」とか言ってる一部のバカ企業はマジで反省してくれ。いねぇよそんな奴。
楽な就活などない
わたしが思うに、就活はいつだって大変で、苦しくて、しんどい。
よって本来就活とは、「大変な就活」か「半端じゃなく大変な就活」の二択しか存在しないはずなのだ。
にも関わらず、こんなことを言う人がいる。
「今年の就活は売り手市場だから楽で良いね」
「20××年の就活はマジでイージーモード」
うるせーーーーーーーーー!!!!!
ハッキリ言って、売り手とか買い手とか関係なく、就活は楽じゃない。
何故か皆採用レベルの話ばっかりしてくるけど、それより前の過程が死ぬ程面倒臭い。
説明会いろいろ聞いて、自己分析で頭悩ませて、履歴書いっぱい書いて、SPI対策とかして、何度も面接行って、お祈りされれば落ち込んで。
これが楽か?お前らは楽だと思ってやってたのか???「そういうものだから仕方ないだろ」?じゃあお前らは当時そうやって割り切れてたのか???そういうものだとしても面倒臭いことには変わりなかったんじゃないのか?????
確かに、最低レベルの買い手市場だった年は過去に存在するし、そういうときに就活した人はさぞ大変な経験をしたことと思う。
だが、それはそれ、これはこれ。
就活はいつだって大変なので、過去の市場と比較するのはナンセンスである。てか比較しても意味なくない?物価と違って、就活生の面子は毎年違うんだよ???
まあだから、もし内定がちっとももらえなくて「今年は売り手市場なのにねぇ」とか言われてしまっても、就活生さんは気にしないで欲しい。あんなのほんとアテにならないぞ。
あ、でもバブル期の就活は、人によってはマジでイージーモードだったかも。
就活生よ、外野のコメントを鵜呑みにするな
そういうことで、売り手市場でも決まらないときは決まらないし、買い手市場でも決まるときは決まる。それが就活だ。住んでる地域も含め、ぶっちゃけ運ゲーみたいな節はある。
就活生や親御さんは、外野の言葉など鵜呑みにせず、前を向いてがんばって頂きたい。自分の就活がイージーモードかハードモードか、決める権利があるのは自分だけだ。
「この時期に内定が決まってる学生は○%」も、同様にアテにならないから要注意。内定ない人はそんなの答えてる余裕ないし。何なら回答者の母数よく分からなかったりするし。
合言葉は、「外野は黙っとれ」。
がんばれ、就活生。皆さんに良きご縁がありますように。
あ~~~言語化して吐き出したらスッキリした。思ってること吐き出すの大事だね。