真夏のスーツ着用を禁止せよ

わたしは、真夏のスーツ着用を禁止して欲しい派閥の、過激派だ。


猛暑、いや酷暑である。インフルエンザ級の熱が、我々を焼き殺しに来ている。

そんな中でも、スーツに身を包み、満員電車に揺られる会社員の方々。今年はマスクのおまけ付き。
見ているだけで暑い。
半袖のカッターシャツを着ていても暑いだろうに、長袖の人もいる。上着を腕にかけて歩く人も。

わたしは思う。

「真夏のスーツは熱中症の元では???」

最早クールビズで解決できる気温ではないことを、国も会社も大いに理解せねばならない。

特に営業系の人は辛いだろう。



「人と会う仕事だからちゃんとしなくてはいけない」

「ちゃんとした格好=スーツ」

真夏でも長袖で上着着用


こういう構図が、高確率で割と簡単に出来上がってしまう。クールビズすら存在しない。

以前、「真夏にスーツは暑い」としながらも、こう述べる人がいた。

「ラフな格好の人と、真夏でも汗だくになりながらスーツでがんばってる人なら、スーツの人を評価したくなるのが人間の性」

……………正直に言おう。

「何だその無意味な根性論は」

それがわたしの意見だった。
もちろん、Tシャツにデニムとか、ミニスカとか、そういう服装で営業をやるのは推奨できない。
が、別にオフィスカジュアルなら許されて良いのでは?最低でもクールビズはあって然るべきでは???

何となくこの国は、一目で分かる「誠意」にこだわり過ぎている気がする。
誠意っていつから命より重くなったのかな。若輩者には分かりません。


誠意と言えば、就活生。彼らの置かれた状況は、一般の会社員よりさらに酷い。
何故って?

就活生には、クールビズが存在しないのだ。

日本には四季があり、気候に合わせて適切な服装をして体調を管理するのも、社会人の務め。
にも関わらず、リクルートスーツは通年仕様。夏と冬で同じもの。そして色は、熱を集めやすい黒。
移動中には上着を脱ぐ、程度では、ほとんど何も改善しない。
しかし世の中は言う。
「就職活動はスーツが当たり前」「ジャケットまできちんと着ろ」

世の中の大人たちは、就活生を蒸し焼きにして殺す気か?
申し訳ないが、そうとしか思えない。

ここでも大きな顔をするのが、あの言葉。

誠意。




誠意は!いつから!!命より重くなったんですか!?!?!?教えてえらいひと!!!!!




私服面接を指定する企業も増えてきた近年。わたし個人としては、真夏のリクルートスーツは法律で禁止してくれても良いくらいである。
ただ、スーツ自体を禁止にするのは、なかなか難しい。何なら、自分で服の基準を考えられないお偉い方々が、「相応しい服装で」の一言と共に就活生に丸投げするのが目に浮かぶ。

だからせめて、就活生にも、クールビズを適用して欲しい。
…まさかとは思うが、上着脱がせたからクールビズ!って言うなよ?聞こえてるかオイ、お偉い方々。


異常気象としか言えない気候現象。今年は新型コロナが追い討ちをかける。人間は、工夫して対応するしかない。
工夫しろ、日本よ。誠意も慣習も伝統も、命よりは軽いと知れ。

就活生にも会社員にも優しい世の中になって頂きたい、そう願う、熱帯夜の日である。




<2021年 9月>
1年経っても変わらない世の理不尽に怒りつつ、対策(?)をまとめてみた記事。

huwahuwayakudachi.hatenablog.jp